2004年01月30日

[ タイトル:ブロードバンド、夢の通い路]
[ 著者:下浦一宏 ]

デイトレーダーの巻

こんにちは、下浦@IT調査員です。ブロードバンドの普及による新しい職業に、自宅で株式のネット取引を行う「デイトレーダー」があります。今年は株でもやってみるか、とお考えの方も多いと思いますので、今回はデイトレーダーについて考えてみたいと思います。

▼ 新しい職業誕生?

私も2,3年前に、某M証券に一応、口座は開いたのですが、サラリーマンだった事もあり、ほとんど取引しませんでした。その間ITバブル崩壊に伴い株価は大きく下落し、それ程金額は大きくないものの、画面を見る気もしない状況であったのです。

それが昨年5月頃から株価が上昇し、名古屋のテレビ塔から札束をバラ撒いた青年の話など聞くにつれ、「これまでのやり方は根本的に間違っていた」ことに気づいたという訳です。つまり「ゼロ成長時代には、株式の長期保有は無意味だ」という事です。

http://members.at.infoseek.co.jp/j_coffee/kabutochou13.html#baramaki


もし、デイトレーダーで確実に日銭が得られるのであれば、最も簡単な起業スタイルと言えるのではないでしょうか? パソコンとブロードバンド回線、いくらかの資金があればゲームに参加できます。年齢制限、男女差別も一切ありません。再就職先が見つからない中高年、フリーターの方々は、取りあえず「トレーダー」と名乗っておいては如何でしょうか?

▼ デイトレーダーの原理

従来は「優良な株式を長期間保有する」という投資スタイルが推奨されていました。確かに経済成長期においては正しい方法であり、製造業の株式を長期保有していた金融機関は、製造業よりもリッチで給料も高くなりました。現在でも中国などは、この様な状況でしょう。


私の就職したバブル期(1988)には、工学部の卒業生が金融機関に流れることを教授が嘆いておられましたし、証券会社のボーナスはウン百万などと聞くと、あっちに行っとけば良かったと後悔したものです。「身近な生活口座」を標榜するM証券も長期保有を薦めておりました。ところがITバブルの崩壊過程でこれをやると、当然ですが確実に損をします。


それで、日々の価格変動から確実に利益を上げようという発想になる訳です。CO2濃度のグラフで説明しますと、1965年に320ppmで買って、2000年に370ppmで売れば、35年間に50ppmの儲けになります。CO2濃度は北半球が夏の間、光合成で低下し、秋に極小、春に極大となり、その差は約7ppmです。それで秋に買って春に売るという事を35年間繰り返すと、245ppmの儲けとなります。しかもこの値は、平均としてのCO2濃度の増減傾向には依存しません。

http://www.cmdl.noaa.gov/ccg/figures/co2mm_mlo.jpg


で、株式市場でこの原理が使えるのか? という事ですが、成功した人もいる訳ですから多分答えはYesでしょう。日経平均のグラフを観察していると、毎日1~2%程度変動しているようです。仮に300万円を投資し、1%の価格変動を有効に利用できたとすると利益は3万円。年間200日取引すると、年収600
万となります。さらに利益を再投資する複利計算では、1.01^200 = 7.316 となって年収2200万となるのですが、ホントカナ?

http://quote.yahoo.co.jp/


具体的なトレードの仕方は自分で経験を積むしかないのですが、いろいろと参考書も出ているようです。取引方法、手数料も証券会社によって異なりますから研究が必要です。前日のNY市場や、移動平均のグラフ等を参考に、売買する銘柄を決定するのが筋でしょう。予想に反して値段が下がりだした場合は、不良在庫になりますので、早めに売ってしまう事も重要です。最近は非常に高度な株価解析ツールなども発表されています。

http://www.trade-bay.com/pan.htm
http://www.gomez.co.jp/scorecards/index.asp?src=2&topcat_id=64&Section_id=SC
http://www1.drvs.ne.jp/monex/help_func.cgi


▼ デイトレーダーの社会的意義

ブロードバンドの普及に伴い、昨年のネット取引は倍増し、40兆円を突破したそうです。また東証の年間売買高がバブル期(1988)の記録を15年ぶりに塗り替えたとか、個人投資家の売買シェアが18年ぶりに法人を上回ったとか、阪神タイガースに負けないニュースが流れるようになりました。直接金融の発展は、ベンチャー企業や納税者にとって朗報ですし、選挙の投票のように、経済システムに直接参加する道でもあります。

http://www3.nikkei.co.jp/kensaku/kekka.cfm?id=2003121304855


デイトレーダーにはプロ出身の人もいるようで、「ブロードバンドにより、プロとアマチュアの壁が崩された最初の例」になるのではないでしょうか? 今後、映像、芸術の世界とか、教育、研究の世界などでもこのような現象が見られるかも知れません。オリンピックにもプロ野球選手が出場する時代ですし、実力本位の機会均等社会が実現されることを期待するものです。

また一人でやるのは孤独ですので、投資サークルのようなものを作って、仲間と情報交換しながらやると良いかも知れません。既にNPO組織なども出来つつあるようです。このような投資サークルが成長すれば、コーポレートガバナンスの面でも有効かも知れません。

http://www.trade-bay.com/
http://www.sw.nec.co.jp/biz_hint/keyword/cog/


今回書いた事は、自分でやってみた訳では無いので説得力に欠けますが、「カネ」と「時間」に余裕のある人は是非、挑戦してみて下さい。ただし相手はプロだと認識すべきですし、うまく行かなくても一切私は責任を取りません。うまく行った場合には、塔の上から札束をバラ撒いたりせずに、夢を実現するとか、事業をおこすとか、有効に活用されるようお願いします。

プロフィール
下浦 一宏(しもうら かずひろ)
IT調査員(ブロードバンド担当)

Posted by shimoura at 2004年01月30日 10:56 | トラックバック
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