2004年02月25日

野望発動 それぞれの10年

はじめまして。竹内千寿恵と申します。

これまで東京の多摩地域でいくつかの地域ポータルサイトの運営に関わってきました。
現在は、地元小平市で
「こだいらネット」 http://www.kodaira-net.jp/ という地域ポータルサイトを立ち上げるべく奮戦中です。
と同時にコミュニティビジネスの中間支援を行うNPO事務局の仕事もしています。  

キーワードは「地域!」。  

泥臭くって、あったかくって、面倒くさくって、愛しい…。そんな「地域」へのこだわりや、地域ポータルサイトの現場、地域での起業の実態、などなど現場密着レポートをお届けします。

▼こだいらネットって?

まずは、こだいらネットの概要を。

立ち上げ主体は「小平商工会」。立ち上げ資金は「市の補助金」というと、なんだかとっても「ありきたり」??

 が!、その実態は、かなりユニークと自負しています。

立ち上げ準備に取り掛かったのが昨年8月。まだ構想も何もない状態でした。
誰もが、あまり期待していないプロジェクトとして、「まあ、頑張ってね。」という無難な表現で片付けられ…。

そんな中、ひそかに「野望」を燃やす関係者が数名。「地域一番店!」もとい「地域一番ポータルサイト!」構築を心に誓っていたのでした。

あれこれ準備を重ねて、いよいよ昨年11月1日から取材開始。2ヶ月で300店舗を超えるお店のページを作り上げ、今年2月半ばにはアクセスも2万を突破。
人口18万ほどの、さほど大きな商業集積もない街にしては、かなり善戦しているといえます。
今後はさらに新たな仕掛けで、飛躍を試みているところです。

短期間での立ち上げ成功の細かなノウハウはもちろんあります。その詳細については、今後の回にゆずるとして、こだいらネットの一番の推進力となったのは「人の力」や「人の思い」。

それって何だろう??という説明にかえて、関係者5名の軌跡をたどってみたいと思います。


▼それぞれの10年

さて、この関係者。仮に「A子、B子、C子、D男、E男」とします。その軌跡にこだいらネットの成り立ちの秘密が…

◎10年前

・A子
転勤族の妻で核家族の専業主婦。関西在住。二人目の子を妊娠中。
出産前後の上の子の預け先確保のため、幼稚園で「保育ママ募集」のチラシを配ったり、食事サービスをしてくれるご近所の主婦をスカウトしたり。
「サービスがないなら、自分で作ろう!」と奔走する日々。

・B子
自営業の妻で核家族の専業主婦。都内在住。二人目の子を妊娠中。
夫につくす可愛い奥さんとして幸せな日々。

・C子
デザイナーの妻で核家族の専業主婦。都内在住。待ちに待った最初の子を妊娠中。希望いっぱいの日々。

・D男
バブル期の会社経営を経て、「かあちゃん」も安心するかな…、と商工会職員に転進。

・E男
断れないまま(?)引き受けた組合委員長として何百人もの社員の前でスピーチしたりする日々。

◎7年前

・A子
安定した職場を夫が突然退職。いきなり生活苦に。近所の人参畑へのアルバイトを試みるも、面接落ち。社会復帰へのスキルアップにトライしつつ情報収集に励む日々。四国在住。

・B子
小平市に転居。知り合いもなく子どもの遊び友達を求めて孤独に「公園ジプシー」として過ごす。長女が登校拒否。自身も情緒不安定になりカウンセリングに通う日々。

・C子
夢に見た子育てライフになじめず密室育児でノイローゼ気味。
4階の窓から子どもを落とす衝動に駆られる日々。

・D男
起業・会社経営も経験した、型破りな商工会職員として活躍中。

・E男
安定した職場を捨てて独立・起業。地域ポータルサイトを立ち上げようと慣れない商店めぐり。
いろいろ「ひどいこと」も言われながら「持ち前の粘り」で200店舗のサイトをたった一人で立ち上げ。

◎1年前

・A子
夫のベンチャー企業への転職とともに小平市に定住。転勤族時代に培った地域情報の収集能力を活かして、地域ポータルサイトの運営にたずさわる。
B子、C子とは同級生の保護者同士として巡り合う。

・B子
相変わらず不登校の長女。それでいてPTA代表をつとめ、我が子以上に学校に通う日々。PTAつながり、地域つながりの強力なネットワークを構築。

・C子
子育て中の母親支援の活動を始めて3年。いつのまにか地域の子育てネットワークの中心人物に。望まれて始めた保育事業も順調。

・D男
深夜残業もいとわない、職員っぽくない型破りなフットワークで、飲み友達E男と新たな野望を計画。

・E男
D男と練った野望「市民とともに作る地域ポータルサイト」達成の足がかりとして、仕事つながりのA子をスカウト。

さて、こうしたそれぞれの10年を経て、運命の導かれるまま出会った5人は、共通した「地域を元気に!」という思いをもとに集まりました。

子育てを通して、挫折を味わった主婦3人は、ご近所ネットワークからの救いの手をきっかけに再起。以来、恩返しとばかりに頑張るうちに、いつのまにかさまざまな活動のステージを手にしていました。

子どもたちに「世の中すてたもんじゃないでしょ?」っていえる日常を用意して、もちろん大人たちもその中で居心地良く暮らしていける地域づくりに、傍観者ではなく主体者として関わっていきたいというのが共通の願い。

また、起業を通して無から有を生み出す醍醐味を知った二人の男は、今までにない、新しい地域づくりの場を作ろうと思い立ちました。

地域を舞台にした冒険は、まだまだ始まったばかりです…。

◆竹内千寿恵 テーマは「地域」です。
 takeuchi@shop-info.com

・大学卒業後、教育出版会社で編集に従事。
・結婚後、外資系コンピューター会社に勤務するも、間もなく夫の転勤で退職。
 以後、転勤生活が始まる。
・8回目の引越し後、東京は小平市に定住。
・地元で地域ポータルサイトこだいらネットの立上げを行うと同時に、NPO法人
 コミュニティビジネスサポートセンターの事務局としても活動中。

 ♪市民サポーターがつくる地域ポータルサイト
 こだいらネット http://www.kodaira-net.jp/

 NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター
 http://www.cb-s.net/

 地域ポータルサイト事始(ブログ)
 http://blog.livedoor.jp/rune1006/

Posted by takeuchi at 2004年02月25日 16:35 | トラックバック
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