2004年04月28日

[ タイトル:ブロードバンド、夢の通い路]
[ 著者:下浦一宏 ]

デイトレーダー2の巻

こんにちは、下浦@IT調査員です。デイトレーダーについては第8回で書いたのですが、その後いくらか自分で実践してみて考えが変わった点もありますので、再度書かせて頂きたいと思います(ターミネーター3まで行った事ですし)。また読者でデイトレーダーの方がおられれば、情報交換させて頂けますと幸いです。

▼ 金融工学の出現

私が学生の頃、工学部の先生方は「有形のモノを生み出さない金融というのは虚業だ」と忌み嫌っておりました。水と油であったはずの両者がいつの間にか仲良くなり「金融工学」という子供まで生まれて、時代の先端ともてはやされているのです。

一つにはデフレという事があるでしょう。インフレ時代には、お金の価値がどんどん目減りしますから早めにモノと交換する、即ち「ものづくり」の世の中であったのです。ところがデフレ時代は、お金の相対的価値が勝手に上がっていきますから、極力お金を使わなくなってしまう。「最後にババを握っていた方が勝ち」というルールでババ抜きをやるようなもので、お金(ババ)の流動性が著しく低下します。

因みにデフレは日銀の責任だと思います。700兆円に達する国と地方の長期債務を日銀がもっと大胆に穴埋めすべきでしょう。デフレは若い世代に閉塞感をもたらし、子供達に身に覚えのない膨大な借金を背負わす事になるからです。

デフレ時代に隆盛を極めるのが、金融工学と、お役所等の公的部門である訳です。元来、技術屋というものは、世間様が欲しいと思うものを提供するのが使命ですから、物質的豊かさを求める人よりも、「お金を効率的に増やしたい」という人が増えてくれば、その方法を考えるのは自然な流れと言えましょう。米国では金融工学の専門家は「ロケット・サイエンティスト」などと呼ぶようです。

http://www.nomura.co.jp/recruit/2005/know/analyst.html


因みに「ものづくり」の国であった日本の国立大学は、巨大な工学部を抱えていますが、まだ「金融工学科」のある所は無いと思います。日本は1億円以上の金融資産を持っている人が100万人もいるという凄い国なのですから、金融工学の発展する余地は大きいはずです。


▼ やってみて解った事

ネット証券の口座数は100万口座を突破し、個人投資家の売買シェアが40%を超えたそうです。日経平均は年初来高値を更新しています。先日、某M証券主催の初心者向け勉強会に行ったのですが、数百名入る会場はほぼ満席、主婦、学生、高齢者が目立っておりました。以下、私の経験から解った事を列挙します。


(その一)規則正しい生活がおくれる

日本の証券市場は9時に始まり3時に終わりますので、朝8時半にはパソコンの前に座って作戦を練る事になります。即ち勝つためには、規則正しい生活をおくる必要があります。


(その二)失敗を経験できる

前々回でコヤマンがサッカーを例に、失敗の積み重ねの重要性を説いていましたが、株取引をやると、日々失敗の積み重ねを経験できます。特に売るタイミングが難しく、ミニバブルの最中に売ってしまう必要があるのですが、もう少し高く売れると思っているうちにタイミングを逸して値段が下がってしまう事が多いようです。結婚の判断にも似ているかも知れません。


(その三)起業を目指す人にとって必須科目である

起業予備軍はジャスダック市場などのベンチャー企業株を狙うべきでしょう。こういった会社の株は、東証一部の有名企業よりも売買単価が安く、将来性があり、ベンチャー経営者達が何を狙っているのか把握する事ができます。また財務指標や決算報告などの勉強ができますし、長期に保有すれば会社の発展に合わせて資産が増えていくという楽しみもあります(紙くずになる危険性もありますが)。


(その四)デイトレードはやるべきでない

日中の数%の価格変動から利益をあげるような取引は、目と神経の休まる暇が無く、他の事は何もできなくなってしまいます。いずれデイトレードの世界はコンピュータによる半自動取引が実現し、長期的にみて人間が勝つことは難しいのではないでしょうか?


▼ 具体的取引方法

(その一)IPO株を狙う

新規公開(IPO)株は、専門家が理論的に価格を決定しています。初値が公募価格の2倍前後になる事が多く、ほぼ確実に利益を手にすることができるので、堅実な主婦の方に人気のようです。IPO株を購入するにはネット証券ではなく、N証券など老舗に口座を持つ必要があると思います(詳しい事は知りません)。因みにGoogleのIPO株は入手できないと思われます。

http://biz.yahoo.co.jp/ipo/
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0404/26/news006.html


(その二)出来高の多い株を狙う

私が主にやっているのがコレです。まずジャスダック市場で出来高の多い銘柄をチェックします。この中からチャートの形や、業務内容、株価収益率(PER)、会社のHP、などで2,3社選んで投資する方法です。出来高の少ない株は、価格操作されやすいのでリスクが大きいように思います。

http://biz.yahoo.co.jp/ranking/volume/day/jasdaq.html
http://www.nomura.co.jp/terms/


(その三)証券会社の選び方

取引時間中、PC画面を見ているのは非常に疲れますし、人生の無駄遣いになりかねません。暴落した時に自動的に損切りしてくれる逆指値、W指値が使える会社が良いと思います。

http://www.nikkobeans.co.jp/StockGuide/00000000/guest/G500/stk/various_odr_0201.htm
http://www.kabu.com/feature/gyakusashine.asp


(その四)グループで相談しながら行う

株は経験がモノを言う世界であると思います。特に、長年この世界で生き残ってこられた高齢者は侮れないと思います。「3人寄れば文殊の知恵」とも言いますし、インスタントメッセージなどで情報交換しながら取引するとリスクを減らせるように思うのですが、如何でしょうか?

坂本龍一氏らによる「金融NPO」も報じられますが、資本主義社会では、「お金は力」なのですから、銀行まかせにせず、自ら権利を行使する姿勢が大切だと思います。日本の金融資産が新しい社会を建設するために有効に使われる事を期待します。

http://www.asahi.com/national/update/0423/012.html


プロフィール
下浦 一宏(しもうら かずひろ)
IT調査員(ブロードバンド担当)
http://www.mankai.biz/shimoura/index.html

葵祭りのシーズンですね。5/3の昼からは下鴨神社で流鏑馬があります。5/
15が本番ですが、ここ数年、雨天のため御所から下鴨神社止まりになっていま
す。今年こそ上賀茂神社まで行って欲しいものです。

http://www.hi-ho.ne.jp/kyoto/aoimaturi.html
http://www.hi-ho.ne.jp/kyoto/aoimaturi02.html
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2004apr/05/W20040405MWD1K100000074.html

Posted by shimoura at 2004年04月28日 15:17 | トラックバック
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