こんにちは 竹内です。
小平市で地域ポータルサイト「こだいらネット」 http://www.kodaira-net.jp/
を立ち上げるべく、日々、地域密着、現場主義で走り回っています。
さて、今回のテーマは「はじまり」の物語。
どんなことにも「はじまり」の物語があります。
もちろん地域ポータルサイトのシステムにも・・・
▼一人立つ
こだいらネットのシステム誕生のきっかけは、一人の男の決断から。
大手企業の研究所勤務、そして組合委員長…。
その委員長任期を終え、職場での安定したポストも用意され、さあこれからと誰もが思っていた矢先、次に何をやるとも決めず脱サラ。
もちろん家族を持つ、一家の大黒柱だったわけですが…
エクボがチャームポイントの、温厚という文字が服を着て歩いてる雰囲気の彼が何故??
「組織の中の安定よりも、自分の考えで自分の力を試してみたかったんですよ。」
時はバブルもはじけ、不況の真っ只中だった1996年、こんな理由で敢えて荒海に船出したのは、現、有限会社サイコム http://cycom.shop-info.com/
代表 田村信之氏。
40歳の決断でした。
▼街を歩く
スタートは国立市。
駅周辺の商店の情報を集めた「地域情報サイト」を独自に立ち上げようと企画立案し、一軒一軒の店舗を回り、無料でのHP作成を呼びかけました。
「ずっと研究職で、営業経験はゼロ。店の外から中をうかがって、恐る恐る声をかけたりしてね…」
粘り強く街を歩き、やがて約200店舗を擁する地域サイトをたった一人で立ち上げました。
が、それで即、収益につながったかというと、そんなに甘くはなかったのです。
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~サイコムHP http://cycom.shop-info.com/ より~
計画としては
店舗数を集める→情報量が増える→多くの人がアクセスする→広告メディアとしての価値が評価される→有料化というシナリオであったが、目論みは完全にはずれた。
原因として考えられる要因は以下のとおり
・インターネット普及率の低さ
1996年時点では、インターネットの普及率もまだ低く、広告メディアとして商売に役立つレベルまで機能するには時期尚早であった。
一部には、インターネットに対して理解のある経営者もいて、ホームページの掲載を喜んでもらったが、情報の更新を有料でするほどではなかった。
・広告宣伝ができなかったこと
果たして広告を打って、現状打開ができるかの見極めができず、結局効果的なサイトの宣伝ができなかった。
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こうして2年間、ほとんど収益をあげないサイトは塩漬け状態のまま、週に8時間程度を情報更新(独自取材:無料)に充て、内容の陳腐化による読者離れを防ぐ日々を過ごしたといいます。
その間、会社の事業としては、別のシステム開発をこなしながら、地域ポータルサイト事業について試行錯誤を続けていました。
▼地域ポータルサイトが必ず直面する問題
日本中、いたるところに地域ポータルサイトがあります。
予算をかけ、鳴り物入りで立ち上げたサイトも、やがて大きな壁につき当たります。
「情報の更新」です。
サイト管理者が街の情報を集め、更新代行をする。
多くのサイトが行っている方法ですが、数店舗程度なら可能であっても、地域ポータルサイトという範囲を網羅できるものではありません。
ならば人海戦術で、と人手を投入したとしても、その人件費に見合う収益を挙げるのは至難の業です。
こうして、夢いっぱいで立ち上げたサイトも各店舗の情報の更新は滞り、季節はずれの情報がいつまでも掲載されていたり、移転してなくなった店の情報がずっとそのままだったり、ということが始まります。
こうなると悪循環です。
内容の陳腐化、読者離れ、収益悪化、やがてサイト管理者にとって、そのサイトの存在自体が重荷になってきます。
国立市のサイトでも、これらの解決が大きなテーマでした。
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~サイコムHP http://cycom.shop-info.com/ より~
地域ポータルサイトが必ず直面する問題は、次の通りである。
1.情報更新頻度の問題
多くの消費者に、高い頻度で見てもらえるサイトにするためには、高い頻度で情報の更新を行なわなければならない。
しかし情報更新には「情報収集」「情報登録(HP改訂)」等の人的作業が伴う。
この人件費を捻出するため、更新費用を高くすると、更新頻度が減り、結果としてサイトのアクセスは伸びない。
一方、無料または低料金で更新を請け負うと、事業として成り立たない。
2.セールやイベント等、タイムリーな情報の告知をどうするか?
長期にわたり継続的に消費者に利用してもらうサイトにしていくためには、セールやイベント、季節のおすすめ商品等、タイムリーな情報発信が求められる。
しかしながら、この作業に毎日従事する従業員・アルバイト・パートを確保することは大きな負担となり難しい。
また、仮に加盟店のHPにセールやイベントなどの情報を掲載しても、消費者がたまたま適切なタイミングでそのHPを見てくれなければ、役に立たない。
この問題を解決しない限り、地域ポータルサイトは「ガイドブック・タウンページ」の代わりにはなり得ても、新聞折込広告やポスティングの代わりにはなり得ない。
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▼では、どうすれば?
こうした問題を解決するためには、どうすればよいか?
答えは発想の転換にありました。
つまり、サイト管理者が情報を集めて更新という「一極集中型」の運営を改め「加盟店自ら」が、「いつでも自由に」情報の更新・登録ができるような仕組みにしようということです。
国立市でサイトを立ち上げた2年後の1999年、加盟店にID/パスワードを渡し、
(1)いつでも自由に更新ができる機能
(2)更新すると新着情報として自動的にトップページに店名(リンク)と見出しが表示される機能
の試用を数店舗に依頼。
さらにシステムの特長としては、HTMLの知識がなくても、フォームに入力するだけでHPを作ることができる、画像もボタン一つでアップできるという機能がありました。
3ヶ月の試用の結果、非常に好評で、システムの開発を進めると同時に、国立市商工会に対する営業活動を開始。
2000年10月には、国立市商工会の公式サイトとして再スタートを切りました。
現在では人口7万人の国立市で、2万アクセス/月という数字を達成。日々、加盟店からの情報発信により新しい情報が掲載され、管理者にとっては掲示板の書き込みをチェックするなど、一日数分の労力で運営が可能になっています。
※「国立ショッピング情報」 http://kunitachi.shop-info.com/
▼そして「こだいらネット」へ http://www.kodaira-net.jp/
国立市で開発された地域ポータルサイトシステムは、その後、多摩地域の各市に導入され、改良が重ねられ機能も充実してきました。
※「多摩index」http://tokyo.shop-info.com/
多摩の各サイトの情報が集まっています。
昨年秋からは、いよいよ小平市で立ち上げ開始。
いわば、サイコムの開発したシステムの集大成というべき形での立ち上げです。
さらに、小平ではこれまでの商工会主導という形から離れ、「市民サポーター」による取材・運営という形を取り入れました。
地域のキーマンを巻き込んだ立ち上げは、予想以上に順調で立ち上げ半年で400件以上のページが出来上がり、さらにクチコミ効果も加わって、アクセスも3万を超えました。
この市民サポーター制度を取り入れることができたのも、難しい知識がなくてもページ作成ができるという点が大きなポイントでした。
こだいらネットでは、さまざまな実験を繰り広げながら、さらに使いやすい、効果のあるシステムへの改良が続いています。
定期的に開かれている加盟店向けの講習会で機能を説明すると、ほぼ100%「おぉ~~っ!」という反応があり、ひそかにうれしい私です(^^)。
◆竹内千寿恵 テーマは「地域」です。
takeuchi@shop-info.com
・大学卒業後、教育出版会社で編集に従事。
・結婚後、外資系コンピューター会社に勤務するも、間もなく夫の転勤で退職。
以後、転勤生活が始まる。
・8回目の引越し後、東京は小平市に定住。
・地元で地域ポータルサイトこだいらネットの立上げを行うと同時に、NPO法人
コミュニティビジネスサポートセンターの事務局としても活動中。
♪市民サポーターがつくる地域ポータルサイト
こだいらネット http://www.kodaira-net.jp/
NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター
http://www.cb-s.net/
地域ポータルサイト事始(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/rune1006/
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