2004年06月24日

原動力

こんにちは 竹内です。

小平市で地域ポータルサイト
「こだいらネット」 http://www.kodaira-net.jp/
を立ち上げるべく、日々、地域密着、現場主義で走り回っています。

さて、今回のテーマは「原動力」。


▼「よそ者・ばか者・若者」、そして・・・

地域づくりには3人のキーパーソンが必要といわれます。
「よそ者・ばか者・若者」です。

「よそ者」は、地元の人が当たり前に思っていることも、外から来たからこそわかる、その土地の良さを発見する人。古くからのしがらみがなく、自由に動ける人です。

「ばか者」は、ばかになれるくらい一生懸命ひとつのことに打ち込む本気の人。
この「ばか者」の理屈ではないエネルギーが周りの人をも突き動かし、連鎖をうんでいく、車で言うとエンジンのような人。

「若者」はそのものずばり、若さの持つみずみずしいエネルギーをもつ人。

私はこれに「女性」も加えたいと感じています。

これらの人に共通しているのは、捨て身の強さということ。「地位や名誉」をもつことで、人は保身を身につけるものですが、「よそ者・ばか者・若者」、そして「女性」には、持たない者の強さがあります。シンプルに自分の内なる声に素直に動けるということです。

それくらいでないと、地域づくりという「面倒」で「割の合わない」ことは、できないということなんだと思います。

でもこの地域作り、取り組んでみると「わくわく」して「楽しい」。

▼では私は?

では、私がこだいらネットに取り組む「原動力」はなんでしょう。

転勤族で、8回の引越しを繰り返したすえに、小平市にたどり着いたという点では「よそ者」。
引っ越す先々で、地域情報を得ることの必要性を身にしみて感じて、新参者にも関わらず「子育てサークル」を作って、地元のお母さんのネットワークから、地域情報を得てきました。

転勤族暮らしで何が一番困ったかというと、出産前後のあれこれ。
幸か不幸か里帰り出産をしなかったため、二人の子ども達はそれぞれ別の地域で産み、産院から退院したその日から腕まくりした子育て生活が始まりました。
自分の手で全てを経験できたことは、振り返ってみるととても幸せなことでした。

でも、さすがに毎日の食事の仕度がつらくて、上の子の幼稚園の送り迎えがたいへんで…。

で、どうしたかというと、ご近所ネットワークに助けていただきました。

お料理好きの奥さんをスカウトして、栄養バランス満点のお弁当を宅配してもらったり、子どもの幼稚園でチラシを配って、出産後の子どもの送り迎えをお願いしたり。

もちろん、仕事としてお願いしましたが、こちらからの対価以上のことをしていただいたと、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
と同時に、地域にはさまざまな能力と意欲を持つ女性が数多くいるということにも気付きました。

こうした暮らしを10年ほども続けて、いつしか私の特技は、短期間に、地域に深く根を張るということになっていました。

そういう意味で、地域ポータルサイトに関わるようになったのは、とても自然な流れでした。

「ばか者」という点もあてはまるかもしれません。

たとえば真冬の雨の中、朝から一日中、ちらしを持って一件一件商店をまわるなんていうことは、普通だとやらないことかもしれません。
時には、押し売りがきたかのように、冷たく追い払われることもあるわけです。
それでも、やりたい。理屈ではないのです。

これらすべての原動力が、じつは「女性」ということにあるということに気付きました。

結婚し、子どもが生まれ、転勤族の核家族だったので、当然のように専業主婦を選びました。幼かった子どもたちを、自分の手で育てることができたことに後悔はないのですが、気付くと「仕事」という世間から
は浦島太郎状態でした。

それを取り戻そうと、短い期間にオーバーヒートしそうな程、仕事に突っ走ってきたのですが、そして、それなりに形になりつつもあったのですが…。

何かが違う。
仕事だけでは自分が空っぽになってしまいそうな気がする。

ほんとうに、私はこれでいいの??

仕事で自立することと、地域に目を向けた地道な活動に励むことと、バランスをとりたいという思いが形になるまでに、そう時間はかかりませんでした。

ああ、そうだ。

地域で、自分の思いを実現させる仕事を創ればいいんだ。

愛する家族が暮らすこの街で、
思いを分かち合える人たちと、
好きな分野で。

「好きな場所で、好きな仲間と、好きな仕事を」。

だから私は「コミュニティビジネス」の世界に心惹かれたのでした。
だから「こだいらネット」のことも、頑張ろうって思ったのでした。


▼コミュニティビジネス

コミュニティビジネスとは「地域の困った」を解決するためにビジネスの手法で「志(こころざし)」を実践することです。
「地域に優しいビジネス」とも言えます。

介護であったり、子育て支援であったり、街の美化であったり。

かねてより、ボランティアという形で、こうした地域活動は行われていました。
しかし、コミュニティビジネスとは、ボランティアではなく、利益をあげ、そこから収入を得ていくことで活動を継続させていくものです。

活動の形態は、NPO法人、会社、個人事業、組合、商店など様々なものが含まれますが、共通することは地域や社会に役立ちながら、しっかりと収益をあげて自立するということです。

私はこだいらネットに関わりつつ、コミュニティビジネスの起業・育成をサポートする中間支援NPOの活動もしています。

業務は、コミュニティビジネスを立ち上げるための「起業講座」の企画・実施。
啓蒙のためのシンポジウム開催。
事例研究や調査、マニュアルの作成など、多岐にわたります。

こうした中、千葉の我孫子市で、地域ポータルサイトとコミュニティビジネス支援サイトを連動させた試みが始まっています。
これは、経済産業省の平成15年度市民ベンチャー事業として行われたものです。
平成17年より地元の市民団体に運営管理を移管しました。
   ↓  ↓
 ◇コミュニティビジネス支援サイト
  あびこCBネット http://www.abiko-cb.net/

 ◇地域ポータルサイト
  あびこタウンネット http://www.abiko-cb.net/shop/

コミュニティビジネス支援ということでは、情報提供を主にしたサイトはいくつかあります。また、起業支援のサイトも多くあります。
我孫子の取り組みの特徴は、こうした起業支援のサイトと、実際に事業を展開していくための足がかりとなる地域ポータルサイトを連動させたことです。

コミュニティビジネスの舞台は地域。
お客さんになる人は、地域に住む人。

ならば地域への情報発信ツールとして、地域ポータルサイトはコスト・機動力という点で、ひじょうに有効なものとなるでしょう。
こうした発想の元、スタートしたプロジェクトに、私はこだいらネットの立ち上げと並行して参加していました。

小平で先行実験したことを我孫子で活かし、我孫子でのコミュニティビジネスの視点を小平で活かすという相乗効果を得ることができたことは得がたい経験でした。

今後は、立ち上がったばかりの我孫子の事例を、より地域に根ざした有効な取り組みに育てていくことが課題です。
そのための人脈の掘り起こしを、小平と並行して進めています。


▼こだいらネットMLより

こだいらネットに参加している人の多くは、私と似たバックボーンをもつ女性です。

ここ数日、繰り広げられたやりとりの一部をご紹介します。
そこには地域で女性が思うこと、そこで始まろうとしている新しい潮流の一端を知るヒントがあります。

みなさんは、この流れから何を読み取るでしょう。

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 最近は「仕事」って個々人によって様々だと思うようになりました。
 外で働くのも仕事、家の中のことをするのも仕事、NPO・市民活動
 も、経済効果にすると何兆円に換算されると聞くと、それも仕事と
 いってもいいかなと。

 その人の環境や家庭の事情等でいろいろな仕事の就き方、選択肢
 があるのでしょう。

 今の私は、地域に貢献しながらお金が稼げるといいなあと思って
 います。
 そうまさにコミュニティビジネスで。

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 OLを辞めて主婦になって、子育てとか、老人介護とか、自治会の
 お掃除とか、PTA活動とか、そういうお金に換算されない「仕事」
 によって、社会の半分は支えられている、と感じました。

 お給料やボーナスをもらっていた頃は、わからなかったことです。
 今、経済や社会の表舞台にいる偉い人たちは、わかっているんだ
 ろうか?
 わかっていて欲しいなあ、と思います。

 主婦になって、何が辛かったか、というと、やはり、
 「評価されないこと」。
 評価=お金、という感覚が染みついていたので、お給料をもらえ
 なくなった途端、自分が何の価値もないような気がして辛かった
 です。
 もちろん、そんなことは全然ないんですけど、
 世の中にまん延している「経済優先」ってのに、いつの間にか毒
 されていたんですね。

 バリバリとフルタイムで働く、から、家事と子育ての合間にPTA
 活動、まで、本当に千差万別の選択肢があって、どれが今の自分に
 合うのか、難しいですね。

 ちょっと前までは、どうせならお金になるような働き方をしたい、
 と思ってました。
 けれども、最近は開き直って、経済的にどうにかなる間は、お金に
 ならなくても自分が意義があると感じることをとことんやろうと、
 思ってます。
 (養ってくれている夫に感謝しつつ‥)

 自分が「意義がある」「やりがいがある」と感じることが、
 少しずつでも「お金」になる、といいですね!\(^_^)/
 そういう地道な活動が、まっとうに評価される世の中になって
 欲しいです。
 いえいえ、みんなでそういう世の中にしていかなくては!

◆竹内千寿恵 テーマは「地域」です。
 takeuchi@shop-info.com

・大学卒業後、教育出版会社で編集に従事。
・結婚後、外資系コンピューター会社に勤務するも、間もなく夫の転勤で退職。
 以後、転勤生活が始まる。
・8回目の引越し後、東京は小平市に定住。
・地元で地域ポータルサイトこだいらネットの立上げを行うと同時に、NPO法人
 コミュニティビジネスサポートセンターの事務局としても活動中。

 ♪市民サポーターがつくる地域ポータルサイト
 こだいらネット http://www.kodaira-net.jp/

 NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター
 http://www.cb-s.net/

 地域ポータルサイト事始(ブログ)
 http://blog.livedoor.jp/rune1006/

Posted by takeuchi at 2004年06月24日 15:29 | トラックバック
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