こんにちは、下浦@IT調査員です。コラムを書き始めたのが昨年9月ですから、丁度1年が経過しました。永らくお付き合い下さいました皆様に感謝致します。私はビジマでは一応、脱サラ担当という事になっており、まだ計画途上ではありますが、簡単に1年を振り返ってみたいと思います。脱サラを考えている人に参考になれば幸いです。
http://www.mankai.biz/drop.html
▼ 脱サラの意味
思えばサラリーマン時代は「成果把握シート」というのを上司に提出し、査定など受けておりました。脱サラというのは、「会社の評価」を「社会の評価」に入れ替える作業とも言えますから、メルマガ読者を社会と考えれば、読者の評価を受けなければならないでしょう。
以前は良く「なぜ電力会社のように安定した会社を辞めたのか?」と聞かれました。その都度いろいろ話すのですが、「自分本来の生き方ができていない時間は人生にカウントされない」という事ではないかと思います。長生きすれば良いというものでもないでしょう。「会社は楽しかったが独立した」という独立志向の強い人もおられるようですが、私の場合、独立したいというより、自由に研究をやりたいという気持ちが強かったように思います。
「そうは言っても住宅ローンもある事だし、家族も抱えているし、辞められない」という人が大部分でしょう。私も3千数百万円の35年ローンを抱えており独立は無理だな、と思っておりました。そこに「借金肩代わりしてあげますから辞めませんか?」という悪魔の囁き(希望退職の募集)があったんですね。まあ仕事上の不満も積もっていたので、その話にのった訳です。
▼ 脱サラの手続き
私と同時期に3000人ほど辞めたそうです。これだけ大規模になると、会社の方でもパンフレットを作成し、説明会を開いてくれました。結構ややこしいのですが、概略以下の通りです。(退職関係の書類は各社で違うので省きます)
まず14日以内に国民年金の加入手続きが必要になります。これは区役所窓口に年金手帳を持って行って行います。本人は2号から1号に、専業主婦の奥さんは3号から1号に振り替えます。将来の年金を期待しない場合は、失業に伴う半額(全額)免除の申請を併せて行います(その分、受取額は減ります)。
次に、健康保険の手続きを行います。2年間は会社の健康保険の任意継続が使えますが、事業者負担がなくなりますので、健康保険料は3倍、介護保険料は2倍になります。任意継続を使わず、国民健康保険に加入しても良いのですが、どちらが得かは場合によります。
雇用保険については、ハローワークで手続きする事になります。失業保険は独立する場合は貰えない事になっており、私は「独立起業を考える人のメルマガ」に実名で執筆しているのと、離職票で「自己都合退職」になっている為、この手続きは行っておりません。
辞める前にクレジットカードを作成し、自宅に光ファイバを引っ張っておくべきでしょう。インターネットはあらゆる活動の命綱です。3月にはネットで確定申告する事が可能です。定率減税でいくらか戻ってきます。
▼ 収入源の確保
私の場合、はっきりとした収入の見通しがあった訳ではありません。学位を持っていれば、どこかの大学で雇って貰えるだろうとも思い、いくつか応募しましたが、世の中そう甘くはありません。今は学位を持っていても、まともな研究職に就けない「余剰博士」が溢れているんですね。
http://www.yomiuri.co.jp/education21/news/20040718_01.htm
次にブロードバンドを利用したビジネスを考えました。パソコンで映像編集したり、DVDを作成したりしましたが、そう簡単には売れませんよね。とりあえず京都は国際会議が多いので、会議の配信ビジネスや教育への応用など考えているのですが、これからの課題です。
http://education.ddo.jp/eee/
http://education.ddo.jp/venus/
で、やっぱり何か研究をやりたい訳ですね。研究者というのは「ポスト」というより「性格」であると思います。偉大なアインシュタインは友達のコネで入った特許局で働きながら「特殊相対性理論」「光量子仮説」「ブラウン運動」の3つの革命的論文を発表しました。来年はその「奇跡の年」から丁度100年目にあたり、世界的に記念行事が計画されているようです。
http://homepage2.nifty.com/einstein/contents/relativity/contents/relativity3.html
http://homepage2.nifty.com/einstein/contents/relativity/contents/relativity4.html
アインシュタインにならって研究テーマを3つ挙げよ、と言われれば、「エネルギー問題」「光ソリトン」「経済物理学」という事になります。それぞれに興味あるテーマで、メルマガでも何度が書かせて頂いた通りです。
「経済物理学」というのは、株式市場の分析に物理学のノウハウを適用しようというもので、案外実利に直結していたりします。私はトレーダーの才能は無いよ うですが、今のところ株でなんとか生活しているのが実態です。
http://irene.ike.tottori-u.ac.jp/mieko/econo/2004Sept.html
脱サラの最大のメリットは、子供と触れ合う時間が増えた事でしょう。やはり子供の寝顔しか知らない生活は不幸だと思います。天気の悪い時に会社に行かなくて良いという恩恵も大きいです。反面、運動不足は深刻ですね。株で細々と食いつなぎながら、自由にものを考えられる生活というのは悪くないな、とも思います。まだ1年目ですので、次の1年はもう少し元気よくやりたいと思います。
プロフィール
下浦 一宏(しもうら かずひろ)
IT調査員(ブロードバンド担当)
家電メーカーのマーケティング担当を脱サラし、映画監督をされている安田真奈さんの「ひとしずくの魔法」上映会が23日に東京であります。和歌山の遊園地を舞台にしたファンタジックな作品でおすすめです。昔の8ミリ作品にも素晴らしいものがあります。
http://homepage3.nifty.com/manafilm/index.htm
http://education.ddo.jp/yasuda/
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