2004年12月16日

[ タイトル:ゲームとしての株式投資]
[ 著者:下浦一宏 ]

日経平均株価

こんにちは、下浦@トレーディング研究家です。前回、スーパートレーダーの活
躍を紹介しましたが、いきなりそのような点数を叩き出すのは無理でしょう。最
初は「相場」というものに対する感覚を磨く必要がありますが、これを言い換え
れば日経平均の動き、特にトレンドの波を予測する事が重要です。今回は日経平
均株価の活用方法について紹介します(*1)。

▼ 日経平均株価とは何か

日経平均株価は日本を代表する225社の株価から毎分計算される数値であり、
相場の気分を表すパラメータとして、NHKニュースでも毎日報道されている。
日経平均の動向を予測する事が株式投資の基本である。採用銘柄は時々入れ替え
られるようで、最近では、日本ハム、ソフトバンク、電通の3社が加えられた。

http://www3.nikkei.co.jp/nkave/about/225_list.cfm

http://www.nikkei.co.jp/nkave/about/calculate_1.html

日経平均は単なる数字であるので、直接取引することは出来ないが、「日経平均
先物」とか、「株価指数連動型投資信託受益証券:ETF」と呼ばれる商品があ
り、これらは個人で取引可能である。特にETFは、従来の投資信託に代わるも
のとして、預貯金からの移し替えや、SOHO用貯蓄手段の本命であると思われ
る(*2)。

http://www.tse.or.jp/cash/etf/square.html

http://www.nikko-am.co.jp/etf/main.html

因みに東証株価指数(TOPIX)も報道されるが、こちらは東証1部全銘柄の
時価総額から算出されるもので、株式市場への資金流入、流出動向がわかる。資
金は、株式市場、債券市場、商品市場(原油等)、為替市場、預貯金などの間で
動いており、株式市場に資金が流入する時には、市場参加者全員が儲かることも
あり得る。即ちゼロサムゲームの閉鎖系では無い。

http://www.nikkei.co.jp/nkave/faq/faq_06.html

http://www.tse.or.jp/REALIDX/def01.html


▼ ETFを用いた自分年金の設計

ETFは日経平均とほぼ同じ値動きをする一種の株式(投資信託)であり、最初
はこれを用いて取引の感覚を磨くのが良いと思う。約10万円で日本を代表する
企業225社の株式を全部買ったのと同じ低リスクが得られ、SOHO用年金に
も応用できる。

http://www.matsui.co.jp/fund/etf/etf_brand.html

http://www.matsui.co.jp/qa/contents1/trust.html

ETFを取引するには、証券会社に口座を開く必要がある。日経平均が単調増加
する幸せな時代は終わったから、下げ局面でも利益を出すために「信用口座」の
開設が望ましい。信用取引は、口座資金(保証金)を担保に証券金融会社からお
金や株券を借りて取引するシステムであり、現物取引に較べて数倍、資金効率を
改善できる。

http://www.tokeidai.net/invest/traders.files/frame.htm#slide0073.htm

http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/V_TOP_study_textDL.html

ただ信用取引は下手をすると大きな損失を被る危険性があるので、その意味でも
ETFなど低リスクの株式で経験を積む事が望ましい。要は日経平均のグラフを
眺めて、安い所で買って、高い所で売れば良いのである。レバレッジ(株価総額
÷保証金)を2倍程度にして、空売りも活用すれば、郵便貯金などと較べても遙
かに利率は良くなる。

http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0101

http://company.nikkei.co.jp/nk225.cfm

これは「ブルベアファンド」と呼ばれる投資信託の一種であり、どのタイミング
で「買いポジション」と「売りポジション」を切り替えるかがポイントとなる(*
3)。切り替えには、テクニカル指標を使ったシステムトレードの手法を工夫して
見るのも良いと思う。過去6ヶ月の日経平均データから、理想的なタイミングで
切り替えた場合のパフォーマンスを試算すると、年率200%を越える。


http://kw.allabout.co.jp/finance/investment/closeup/CU20040531F/

▼ 信用取引についての補足

信用口座を開設するには、証券口座に30万円以上入金して開設の申請を行う。
以前は電話面接があったが、最近は面接無しで口座を開設できる証券会社もある。
証券会社にとっても、カネ貸し業が兼業出来る事になり、利益率が高まるメリッ
トがある。


会社によって、手数料や金利、「一般信用」の有無等に違いがある。通常は「制

度信用」と言って6ヶ月以内に決済する必要があるが、「一般信用」では期限が
無く、取り扱い銘柄も多い。実際の取引においては、空売り出来ない「信用銘柄」
や、証券取引所の「新規空売り禁止」などにも注意する必要がある(*4)。

http://f28.aaa.livedoor.jp/〜kabu/pukiwiki/pukiwiki.php?FrontPage

http://www.geocities.jp/cab_t/tyoto.html

また信用で買った場合、株主優待は貰えない。ただし「現引」すれば貰えるし、
直接現物株を買うよりも手数料が安くなる。信用を使うと手持ち資金以上に買え
るので、つい衝動買いしてしまいがちになる。予想通りに値が動けば良いが、反
対方向に動けば、「追証(オイショウ)」という強制損切りシステムが作動する
仕組みになっている(*5)。


http://www.tse.or.jp/glossary/gloss_a/oisho.html

日経225先物では、信用取引よりもさらに大きなレバレッジが可能であるが、
その分危険性も高く上級者向きとされている。個人投資家にとっては一種のステー
タスでもあるので、ETFで経験を積んで日経225先物に移行する事になると
思われる。良く知らないので文献を参照頂きたい。


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822243885/

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756908268/

http://www.simplexinst.com/merumaga2.htm

前回紹介した活性株のようなリスクの高い株式をトレードするのと、日経平均の
ような低リスクのものを高レバレッジでトレードするのと、どちらが良いかは議
論の分かれる所である。それぞれにメリット、デメリットがあるので、両者をう
まく組み合わせられればベストであろう。

(*1) デイトレーダーは原則、持ち越しをしない事になっており、日経平均の上
げ下げは直接影響しない。ただし日経平均は相場の活性度を反映しており、日経
平均が高い時には「IPO株」や「仕手系株」等、デイトレ向き銘柄の値動きも
活発となる。

(*2) 竹中大臣も「絶対儲かる」と断言しておられる。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/ynews/20030207i206.htm

(*3) ポジションを逆にする事を株式用語で「ドテン」と言う。

http://www.nomura.co.jp/terms/ta-gyo/doten.html

(*4) 入門書としては、阿部智沙子氏の本などが解りやすい。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478630968/

(*5) 私は今の所、追証をくらった事はないが、「決済損金が発生しています」
と脅された事はある。「預かり金」と「保証金」を別管理している証券会社では、
損失の出ている玉を決済すると預かり金が不足して追加入金を強要される事態に
陥る。

プロフィール
下浦 一宏(しもうら かずひろ)

トレーディング研究家

http://www.mankai.biz/shimoura/index.html

Posted by shimoura at 2004年12月16日 16:44 | トラックバック
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