ロジカルシンキングへの偏重を否定しておいていうのもなんですが、やっぱりロジカルシンキングも重要なんですね。それは結局、「言語化」というプロセスと密接につながっています。
昔、右脳と左脳とを切断する手術がおこなわれることがあったのですが、そのとき、たとえばセクシーな写真を見せると、本人は「にやり」と笑う。このときイメージをつかさどる右脳が働いているのですが、でも「なぜ笑ったの?」と聞いても本人は答えられない。分からない。これは左脳への橋渡しができなかったからなんですね。
つまり、ロジカルシンキングのベースがないと、「ただ笑っているだけ」になってしまうってことなんですね。いや、たぶんこれはこれで幸せなのかもしれません。というか、言語化の作業はひじょうに大変なことで、むしろ避けたい作業です。
「Number」にイチローのインタビューが載っていたのですが、イチローはかならず、自分の動きを言語化していくっていうんですよね。そうすることで、調子が悪くなったときに調整ができるようになる。イチローなんかは、ロジックとクリエイティブシンキングの絶妙なバランスを取っているんですね。
実は今、とある企業に、編集術をおしえる「師範代」として、社内教育プログラムに参加しています。そこでの僕の教室のキーワードは、「イメージの発見、マネージの冒険」。イメージとマネージは松岡正剛ISIS編集学校校長のキーワードですが、右脳のイメージを、左脳でマネージしなければならないということなんですね。
ぼくらは、イメージを発見しなければならない、というのが前回のセミナーのポイントだったとしたら、今度は左脳による「マネージの冒険」が待っています。そこまで含めたところは、まあ、一日では扱い切れそうにないですが・・・。
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