2005年06月14日

アイデア発想だけでは片手オチな訳

ロジカルシンキングだけでは行き詰まるという話をするんですが、その一方でアイデア発想型のクリエイティブシンキングだけでも不十分というのも、確かです。

たとえば、ビジネスモデリングをするときには、ぽーんと「アイデア」を出すだけでは不十分で、そこから「仕組み」として動くように、いろんな矛盾や無理を解決しておかないといけないわけです。

別の言い方をすると、アイデア発想法で重要なのは、いかに矛盾を許容していくか、というところにあるのですが、それを「仕組み」に仕立て上げるときには、矛盾を許してはいけないんですよね。

「ひとつ上のプレゼン。」という本を読んでいるんですが、ここで、いわゆる広告系のクリエーターによるプレゼンと、建築家によるプレゼンの仕方が、根本的に違っていることに気付きます。広告系のひとは、いかに魅力的なアイデアをだして、それを伝えるか、ということを基本的に言っているのに対し、建築家は、「弱点のない提案を」というんです。

これは、建築が最終的に、いわば「仕組み」として成り立つことが必要で、要は、建築が重力をしっかり受けていることに起因しているわけです。そこに矛盾があっては、存在し得ない。しかし広告は、重力のかからないコミュニケーションの分野なので、むしろここでは、矛盾があったほうが伝わる。弱点のないコミュニケーションは伝わらない。

ちょっと乱暴に切りすぎているんですが、矛盾を許容できる場面かそうでないか。矛盾を魅力として提示していいのか、弱点となるのか。そのあたりの見極めをしながら、思考方法を切り替える必要があるわけです。

Posted by ryu2net at 2005年06月14日 13:37 | トラックバック
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