2005年06月26日

[ タイトル:ソリトン通信]
[ 著者:下浦一宏 ]

原油はどこまで上がるのか?

原油価格(WTI)が60ドルを突破した。現代社会は明らかに未体験ゾーンに突入しつつある。
http://www.asahi.com/business/update/0625/001.html
http://www.futuresource.com/charts/charts.jsp?s=CL1%21&o=&a=D&z=800x550&d=medium&b=CANDLE&st=

バフェットとか、ジム・ロジャースとか、金儲けの天才達が、中国の石油会社やら、原油先物やらを買いまくっている。彼らの行動にはもちろん根拠がある。原油の生産量がピークに達しつつあるのだ。
http://www.jimrogers.com/

石油ピークは、2008年とか2013年とか言われているが、そう遠い話ではない。この時点で人類社会は、産業革命以来続いてきた価値観の転換を迫られる筈である。
http://education.ddo.jp/ishii/
http://ecosocio.tuins.ac.jp/ishii/

現代の農業だって、民主主義などの社会的価値観だって、安価な石油がずっと続く事を前提にしている。20世紀に人口が急増したのは、化学肥料を使って食料を増産したからだし、生活水準が上がったもの、水道哲学で工業製品をじゃぶじゃぶ供給したからである。医療だって、宅配便だって、ますますエネルギーを消費する社会構造になっている。
http://www.virtualglobe.org/jp/info/env/06/desert09a.html
http://panasonic.co.jp/eco/policy/kounosuke/km_0003.html

皮肉な事に、最近話題になっているITER(核融合)の研究だって例外ではない。エネルギー源に使うには、まだ幾つもの技術的(奇跡的)ブレークスルーが必要で、当面実現の見込みは無いのだから。 巨大なコイルに電力を供給するため、専用発電所が必要なくらいである。

OPECも最近は、無い袖は振れないと開き直りつつあるようであるが、化石燃料(とりあえず石油)に依存しない、新しい21世紀型文明に挑戦する必要がある。私は、電力会社に居た頃から、この問題に興味を持っていて、「全電化都市」など提案したが、縦割りの官僚組織の中では、研究を軌道に乗せる事は出来なかった。
http://www.asahi-net.or.jp/~ix6k-smur/society/ele_city.htm
http://www.mankai.biz/shimoura/2004/0825.htm

この問題に対する国際的な研究組織として、ASPOがあるが、日本支部を作ろうという話もある。関心を持たれた方は御一報頂ければ、いくらか情報提供が可能である。
http://www.peakoil.net/

Posted by shimoura at 2005年06月26日 15:55 | トラックバック
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