2005年12月24日

[ タイトル:ソリトン通信]
[ 著者:下浦一宏 ]

財団法人型ビジネスモデル

法人形態にはいろいろあるが、変わっているのが「財団法人」というタイプである。なにしろ「本業」で稼がなくても良いのだから文化活動でも基礎研究でも何でも出来る。

財団法人は個人でも創れるようで、ノーベル物理学賞の小柴先生や、ルバング島から帰還した小野田さんも創っておられる。「事業型」とNPO等を助成する「助成型」があり、基本財源は1億円あれば良いようである。
http://www.hfbs.or.jp/
http://www.andec.com/onoda/
http://www.jfc.or.jp/kaiin_page/KIJIHONBUN/kumagai_note.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA

資本主義が進むと、ごく一部の勝ち組と、大多数の一般に分かれ、超高級品と100円ショップが同時に流行る状況となる。行き場を失ったリスクマネーが株価を押し上げる一方で、資金調達に苦労している中小企業、NPO法人も多い。2人以上世帯の22.8%、単身世帯の41.1%は無貯金である。
http://www.saveinfo.or.jp/kinyu/yoron/2005/05yoron.html

役所の起業支援が空回りしている要因もここにある。一般を対象にしたビジネスは薄利にならざるを得ず、製造業では人件費の安い国で生産することになるし、サービス業ではアルバイト、フリーターに頼らざるを得ない。ニッチな市場で足の引っ張り合いをする事になりがちである。

「起業バカ」とか「ベンチャー失敗の法則」とか本が出ているように、ベンチャーは失敗するのが普通であり、ソニー創業家でも失敗している。成功している人はやはり特別な努力家なのだと思う。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933696/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434019805/
http://www.asahi.com/national/update/1224/TKY200512230276.html

ジェイコム株で20代のネットトレーダーが話題になっているが、30代の過労自殺が多発する状況を見て、アルバイトで種銭をつくり、リスクマネーの世界で勝負するという基本戦略が正しかった事を示している。(失敗例も多数あるが)
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h15/honbun/html/15130c20.html
http://www.nikkansports.com/ns/general/p-so-tp0-051218-0003.html

小泉改革で小さな政府が志向され、学術、文化活動にカネが回らなくなる事が危惧される。財団法人の資金運用パフォーマンスは10%以下で高くないようであるが、資金運用能力が高く、税金や国債に依存しない財団法人が増えれば、経済は活性化されるだろう。

カネの使い道の解らない20代ネットトレーダーは財団法人でも創ってはどうだろうか? 良い事にカネを使えば世間の評判も良くなるし、資金運用能力や投資先の選定にかけては彼らはプロである。平成20年から株式投資の税率は20%となるが、うち10%を自分で選定したNPO法人への寄付で納める事にすれば、NPOが活性化し、小さな政府作りに寄与すると思う。

税金というのは、何に使われているのか解らない点に不満がある訳で、確実に良い事に使われるのであれば、納めがいもあると思う。寺社修復に氏名と寄付額が明示されるように、納めた人が褒められる環境をつくる事が、脱税の摘発よりも「美しい」。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051213k0000e020055000c.html

Posted by shimoura at 2005年12月24日 13:27 | トラックバック
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