江戸時代、日本には和算といって、西洋とは別系統の数学が存在した。「円周率を計算した男」は、円周率の展開公式をオイラーより15年も前に独力で発見した建部賢弘の物語である。
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先日、JALの客室乗務員を経て、ビデオジャーナリストになった真咲なおこ氏のサイトを見ていて、作者の鳴海風氏に出会った。
http://www.netrush.jp/main.htm
http://www.netrush.jp/netrusharchive/netrush_18/netrush_18.html
数学を扱った小説というと、最近映画化もされた「博士の愛した数式」が話題であるが、こちらの数学は軽めであるが、「円周率」の方は、円理を極めようとした男達の壮絶な戦いを描いており、こちらの方が研究生活の現実に近いと思う。
http://hakase-movie.com/
因みに exp(i*Pi)+1=0 というオイラーの公式の美しさにうたれる話は、湯川秀樹の自伝に書かれていたように思う。アカデミー賞独占のビューティフルマインドなど、数理科学を主題にした映画がヒットするのは喜ぶべき事である。
http://www.uipjapan.com/beautifulmind/
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寛文3年(1663)には、既に村松茂清という人が円周率を小数点以下21桁まで計算しているが、ニュートン(1676年に14桁)の実績を上回っており、和算は西洋数学を超えている面があった。
彼らは円に内接する正多角形の辺の長さをピタゴラスの定理を使って計算したようである。半径 1、長さ 2a の弦を2等分した弦の長さは SQRT(a^2 + ( 1- SQRT(1-a^2) )^2) で与えられるから、電卓でも計算できる。
24角形で3.14 (3.13935)、768角形で 3.14159 までの精度が出るが、有効数字の関係でこの辺りが限界である。彼らは桁数の長い特別仕様のソロバンを使ったのである。
江戸時代は、お茶、お花などと同様、身分に拘わらず和算に親しみ、関孝和など著名な研究家は弟子をとって家元化していたようである。また新たな発見があれば、「算額」にして神社に奉納したりした。
http://www.wasan.jp/
相場の世界でも、ローソク足や一目均衡表など、日本人のオリジナルなチャートが存在するが、そこに和算の伝統が感じられる。現在も株価変動の謎を解き明かそうと、老若男女を問わず取り組んだり、著名な投資研究家に弟子入りしたりしている様子は、現代の和算のようにも感じられる。
http://ichimokusanjin.hp.infoseek.co.jp/index.html
http://www.h-iro.co.jp/
http://www.mm-club.net/
私には、下浦康邦という従兄が居たが、同じ会社に勤務し、休日に和算の研究をしていた。残念ながらUSJに出向していた時に42歳で亡くなったが、給料は全て和算資料集めに注ぎ込み、集めた資料は東京理科大学に「下浦文庫」として存在する。今日はエイプリルフールであるが、これは本当の話である。
http://www.kaguramura.jp/event/1052742152.html
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