2006年05月28日

久々に東京

「エネルギー・環境と人類の未来」というシンポジウムが日本学術会議であったので、久々に東京に行く。私は根が田舎者であるので、新幹線に乗って東京に行くだけで楽しくなる。

http://www.eaj.or.jp/openevent/symposium060526.pdf

最初に西澤潤一氏が挨拶される。西澤氏と言えば文化勲章受章、東北大、首都大学東京の学長にも任命された現代を代表する碩学であるが、「人類は80年で滅亡する」、というセンセーショナル本を出されており、「最高の叡智をとことん活用して、一般人の知らぬ間に回避していなければならぬ」などと悲壮な決意を述べられているのである。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492221875/249-7273618-1005155?v=glance&n=465392
http://dndi.jp/message/nishizawa.html

西澤氏のストーリーはこうである。現在、大気中のCO2濃度は380ppm辺りで急上昇している。温暖化で海水温が上昇すると、溶け込んでいるCO2やメタンハイドレードが気化するので、さらに加速度的にCO2濃度が上昇する。濃度が3%に達すると動物は窒息するが、今のペースだと80年後という事である。
http://www.cmdl.noaa.gov/gallery/ccgg_figures/co2_mm_mlo
http://www.cmdl.noaa.gov/gallery/ccgg_figures
http://www.hiroshima.med.or.jp/kenisikai/sokuhou/20060405/Writer/1935_032.pdf

それに対し、石井吉徳東大名誉教授、元国立環境研究所長は、石油生産がピークを打つので、そこまでCO2濃度は上昇しないと言われる。まあ、どっちに転んでも大変な話である訳で、一々気にしていたら生きていけない。イラン問題がこじれてホルムズ海峡が封鎖されれば、もっと早く干上がる訳だし、大地震が来るかも知れないし、現代文明というのは、様々なリスクの上に成立している訳である。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/tikyuu/index.html
http://education.ddo.jp/ishii/

浅草の観音様と明治神宮にも参ったが、人が多くて驚いた。中国語が飛び交っている間は、中国の核ミサイルは降ってこないだろう。朝までテレビで憲法改正を議論していたが、核ミサイル時代において、自衛隊を増強しても無駄である。日本は丸腰戦略(西部劇で、お前は丸腰の人間を撃つのか? と開き直るやつ)を選択したのであるから、迂闊にナイフなど持つと、ヒキガネを引く口実を与える事になりかねない。

あと、飯田橋の東京理科大の近代科学資料館で和算の資料を見て、原宿で衣料品と不動産の店を出している高校の友人の所に寄って帰ってきた。2008年は関孝和没後300年であり、また神楽坂に住んでいた事もあり、資料館ではイベントを企画しているそうである。
http://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum.html
http://www.mankai.biz/archives/2006/04/post_202.html

和算は実用には役に立たなかったと評価されているが、伊能忠敬の精密な地図と、本間宗久の相場理論のベースになっていた事は間違い無いと思われる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E5%AD%9D%E5%92%8C
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%83%BD%E5%BF%A0%E6%95%AC
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E9%96%93%E5%AE%97%E4%B9%85

Posted by shimoura at 08:38 | コメント (176) | トラックバック