2006年06月04日

君もコクリコわれもコクリコ

先週は、お世話になったT先生の葬式があった。T先生との出会いは「縁」としか言いようがない。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/obituaries/20060531/20060531_004.shtml
http://www.sanyo.oni.co.jp/newspack/20060531/20060531010049231.html

実の父親よりも、心を割って話せたりする人間が世の中には居るものである。湯川秀樹の自伝をみても、実の父親とはソリが合わず、理研の仁科を父親代わりに慕っておられたようである。日本人の遺伝子なんて、何代か遡れば皆繋がっている訳だから不思議ではない。
http://education.ddo.jp/eee/yukawa.wmv
http://www.mankai.biz/archives/2005/12/post_190.html

T先生は私の父親の1人であった。研究を認めて頂き、九州大学で特別講演の機会を与えて頂いたり、NPO設立に誘って頂いたり、学生の卒業研究指導の機会まで与えて頂いた。会社を早期退職してからは、再就職について気を遣って頂いた。ただ感謝するのみである。
http://www.math.h.kyoto-u.ac.jp/~takasaki/soliton-lab/iss/riam02.html
http://ameblo.jp/kagaku/

ところで焼香の時、人はどこに向かって手を合わせるのであろうか? 遺影に向かってか? 遺体に向かってか? どこかで見つめているであろう魂に向かってか? T先生の遺影はとても良い表情をしていて、実の息子さんの話では、5年前に奥さんとヨーロッパ旅行された時のものだそうである。

T先生のご自宅は叡山電鉄鞍馬線の沿線にあった。鞍馬寺というのは、鞍馬天狗や牛若丸で有名であるが、実に個性的な寺である。一種の自然信仰というか、祈りの言葉がふるっている。
http://www.keihannet.ne.jp/eiden/rosen/ekiinfo.htm
http://www.jp-spiritual.com/kurama1.htm

(鞍馬の祈りのことば)
月のように美しく
太陽のように暖かく
大地のように力強く
尊天よあふるるみ恵みを与えたまえ

表題は、与謝野晶子が鉄幹を追ってヨーロッパ旅行した時のものである。晶子夫妻と鞍馬の関係は深く、霊宝殿には関係する資料が多数展示されているし、書斎「冬柏亭」も東京から鞍馬山に移築されている。葬式も鞍馬の僧侶が行っている。
http://www.for-you.co.jp/akiko/ishida/ishida02.htm
http://www.for-you.co.jp/akiko/histry/histry.htm

霊宝殿の前には、晶子夫妻の歌碑が仲良く並んでいる。私の好きな歌である。
「何となく君にまたるるここちしていでし花野の夕月夜かな  晶子」
「遮那王が背くらべ石を山に見てわが心なほ明日を待つかな 寛」
http://home.q08.itscom.net/you99/kurama.htm

ここから貴船神社まで歩いて行けるのであるが、貴船と言えば平安の情熱歌人、和泉式部で有名である。晶子が和泉式部からパワーをもらっていた事は間違いないであろう。
http://homepage1.nifty.com/heiankyo/heian/heian28.html
http://kyoto.kibune.or.jp/meisho/musubi.html

晶子夫妻の足跡は日本中、至る所にあるが、結婚生活というのは、一種の時間旅行であるから、一緒に旅行して楽しい相手とするのが正解であろう。新婚旅行が楽しければ、その結婚はうまくいく可能性が高いと思う。
http://www.for-you.co.jp/akiko/ishida/ishida01.htm

Posted by shimoura at 04:33 | コメント (274) | トラックバック