2006年07月27日

[ タイトル:ソリトン通信]
[ 著者:下浦一宏 ]

21世紀の宮沢賢治

エネルギー問題を扱った文学作品というのは、余り無いように思う。新美南吉の「おじいさんのランプ」とか、石炭労働者を扱った作品はあるだろうが、原子力になると余りにも日常生活からかけ離れてしまうのであろう。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/635_14853.html

宮沢賢治が「電気」に興味を持っていたのは確かである。「春と修羅」の冒頭は次のように記されている。もし彼が生きていたら、原子力をどのように描いたであろうか?
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1058_15403.html

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

ガソリン価格が上がってきているが、21世紀中に石油が貴重品になるのは間違いない。その結果、交通、物流などの全面的見直しが必要となる。我々は、そのビジョンをまだ描けていないと思う。国は「原子力立国」というのをようやく打ち出したばかりである。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=620206008&OBJCD=&GROUP

6年前に、「21世紀のエネルギー源」という文章を書いたが、当時からの変更点として、高速増殖炉(FBR)は暴走の危険が高く、期待できないと思う。
http://www.asahi-net.or.jp/~ix6k-smur/society/energy.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ix6k-smur/society/ele_city.htm

逆に長期的に期待できると思うのは、「海水からのウラン回収技術」「オイルサンド」「石炭液化」 である。オイルサンドはスチームを通して油を回収する必要があるが、スチームの発生源に原子力を利用すれば使える可能性がある。石炭液化も同様である。ただ、CO2発生の問題は回避できない。
http://www.mankai.biz/archives/2006/04/post_206.html
http://www.japex.co.jp/jp/company/field/beishu.html
http://www.altanet.or.jp/energy_j.htm

Posted by shimoura at 2006年07月27日 16:13 | トラックバック
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