2006年11月22日

ミルトン・フリードマン

ミルトン・フリードマンが亡くなった。私がフリードマンを知ったのは、1998年の暮れにNHKで放送された「マネー革命」に出演しておられたからである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3
http://www.hoover.org/bios/friedman/

フリードマンは、財政で景気調整するケインズに対抗して、金融政策(通貨供給量)で景気を調整する事を主張し、レーガンやサッチャーの経済運営に採用された。消費は将来の期待所得に依存するという「恒常所得仮説」は実感として正しい。
http://cruel.org/econthought/schools/chicago.html

彼のいたシカゴ大学からは、多くのノーベル賞受賞者が輩出している。またシカゴは金融先物発祥の地でもある。NHKのマネー革命第三回「金融工学の旗手たち」はこれを描いたものである。
http://www.ne.jp/asahi/manazasi/ichi/keizai/moneykaku.htm

このビデオは本当に凄い。1時間余りの間に、7人のノーベル賞学者と、先日ガウス賞を受賞された伊藤清先生も登場する。さらにオプションの説明をするために、落語マンガまで挿入されている。もちろんブラック・ショールズ方程式誕生の裏話もある。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140804165

ただ一番感動的なのは、シカゴ、マーカンタイル取引所(CME)の名誉会長、レオ・メラメッドがフリードマンの助けを借りて、通貨先物市場を創設する下りである。

メラメッドは1932年ポーランドに生まれた。1939年のポーランド割譲に伴い、ユダヤ人であった家族はリトアニアに逃れる。日本のシンドラー杉原千畝氏のビザを得て真冬のシベリア鉄道を乗り継いで日本に向かう。敦賀経由でシカゴにたどり着くが、その間、通貨が変わる事が少年の記憶に残った。
http://10e.org/flashchiune/chiune.htm

1971年8月のニクソンショックにより変動相場制に移行するが、銀行間以外では通貨取引は出来なかった。そこでメラメッドがフリードマンと協力してシカゴに通貨先物市場を創設し、先物取引の発展につながったという話である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF

言ってみればFXの父である。シカゴ筋のポジションは現在も重要指標となっている。元々先物取引は大阪の米相場が世界最初であり、メラメッドは大証に225先物が出来た時にお祝いを述べている。またCMEで225先物を扱い、デイトレーダーは夜も寝られなくなった訳である。
http://www.forexwatcher.com/cmepos.htm
http://www.kumanote.com/225/WorldNY.html
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4788794225/

Posted by shimoura at 18:34 | コメント (0) | トラックバック

離婚産業

2007年4月の年金分割制度に伴い、熟年離婚が増えそうである。少子化で縮小傾向の結婚産業に変わって、離婚産業について考えてみる。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/43/kaikaku39.htm
http://www.tv-asahi.co.jp/rikon/

イプセンの「人形の家」に描かれるように、熟年離婚は古くて新しいテーマである。夫を亡くした妻がイキイキと活躍し出すのは良くある事であり、恩師のH先生も心配しておられた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E3%81%AE%E5%AE%B6
http://ibsen2006.fem.jp/01.htm

40~50代の既婚者へのアンケート結果によると、「生まれ変わっても同じ相手と結婚したい」夫41%妻26%、「夫婦は同じ墓に入るべき」夫49%妻34%、という結果である。ざっと見て、妻の2/3は離婚予備軍と考えて良いだろう。
http://www.asahi.com/life/update/1121/016.html

離婚の場合は慰謝料やら財産分与が絡むので、弁護士への需要は非常に高くなる。弁護士の相馬達雄氏によると、離婚関連市場が1兆円産業になる日も近いようである。
http://www.alnw.co.jp/~souma/tokubetsu/index2h.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A2%E5%A9%9A%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB

ここで着目されるのが、「弁護士」という仕事である。1人1人専門分野を持った地域密着型情報産業であるし、1人で事務所を開いている人もいれば、複数でやっている所もある。個人の顔の見える職業であるし、より良い社会の実現というメッセージ性も強い。
http://www.kyotoben.or.jp/
http://www.amazon.co.jp/gp/product/476380510X/
http://www.kyotoben.or.jp/search/kobetu.cfm?kaiinid=80
http://happy.woman.excite.co.jp/ally/

要するに21世紀のSOHO型ワークスタイルの見本ではないかと思う訳である。


定年後の夫婦の時間、夫と妻に温度差 民間調査
2006年11月21日22時07分
 11月22日は「いい夫婦の日」。でも……。生命保険関連団体がこの日に合わせ40~50代の既婚男女に調査したところ、夫の定年退職で夫婦の時間が増えることを喜ばない割合は、妻が夫の約2倍にも達するという結果が出た。各設問への回答は総じて「妻が現実的でシビア、夫は賢母幻想にすがっている」(調査結果を分析した富田たかし・駒沢女子大教授)傾向だった。

 生保各社の営業・金融の専門家でつくるMDRT日本会が、既婚男女516人に調査した。夫のリタイア後に夫婦の時間が増えることに、夫の48%が「うれしい」と答えたのに対し妻は27%。「うれしくない」は夫が16%、妻は32%だった。

 「生まれ変わっても今の相手と結婚したい」と肯定したのは、夫41%に対し妻は26%。逆に「相手に先立たれた時、人生の楽しみを見つけられるか」では、「見つけられる」妻は65%もいたが、夫は45%。「夫婦は同じ墓に入るべきか」でも、肯定は夫が49%で妻は34%だった。

 来春から始まる離婚時の年金分割制度についても、妻の70%が「知っている」と答えたが、夫は52%にとどまった。

Posted by shimoura at 18:30 | コメント (0) | トラックバック