2006年12月25日

[ タイトル:ソリトン通信]
[ 著者:下浦一宏 ]

電柱が折れる話2

四国電力や東電で電柱が折れる話が報道されている。基本的には設計ミスだと思う。もう一昔半ほど前になるが、配電部に居た頃、電柱を折る実験をやった事を思い出した。

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20061209000143
http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000000612160001
http://yaplog.jp/drollcow/archive/176

「アルカリ骨材反応」で、山陽新幹線の橋脚とかトンネルとかの劣化がNHKで放送され、それを見た配電部のM次長がコンクリート柱の調査を命じられ、近畿コンクリートの工場で荷重試験を行った。私は資料作りを担当したように記憶する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%AA%E9%AA%A8%E6%9D%90%E5%8F%8D%E5%BF%9C

電柱は一見、同じに見えるが、材質、長さ、太さ等で幾つもの規格があり、電線張力や風圧荷重など計算しながら、最適なものを選択する。電線も季節によって伸び縮みするが、何センチ弛ませろ(弛度:チド)という事まで設計書で指定する。

そういったノウハウが現場には蓄積、共有されている訳であるが、折損事故のあった電力会社では、それが出来ていなかったのであろう。外線設計というのは、経験を要する仕事であるが、頻繁な組織変更で難しくなっているのかも知れない。

電柱というのは、関電だけでも200万本以上あるから、車両衝突による折損は、毎日のように発生している。岸和田祭りでは、爆走する「だんじり」によって毎年何本か折られる。
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/danjiri/Index.html

電柱には、電力線の他に、通信ケーブル等も多数載っていて、現代生活を支える「柱」となっている。携帯の信号だって(無線区間以外は)電柱を伝ってくるのである。

年末で思い出すのは、堺営業所の時であったが、「タコは電線のない所で揚げましょう!」といったポスターを、市内の幼稚園や保育所を一軒ずつ配って回った事がある。美人の先生が居たりして楽しい仕事であった。

事故担当の仕事として、年末年始の停電の資料を取りまとめて、年明けに社長、会長まで報告するというのがあった。正月に会社で資料作りをやったが、タコがいくつ電線に引っかかったか?という統計も取っていた。奈良県がダントツに多かったと記憶する。

証券取引所に限らず、年末年始に特別の趣のあるのは、会社勤めの特権であろう。

Posted by shimoura at 2006年12月25日 23:53 | トラックバック
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