または「私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」は、極限状態における人間の心理を描写した映画である。人間の個性は、極限状態において発揮される。
http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/Dr.Strangelove.htm
この映画では、狂気(恐怖)に取り付かれた一人の米国将軍により、爆撃機によるソ連のミサイル基地への核攻撃が指示される。その結果、ソビエトが密かに開発していた「皆殺し兵器」が作動し、人類絶滅の危機に陥るまでを描いている。即ち、「核抑止」の考え方に対する痛烈な批判でもあり、湯川秀樹ら物理学者の主張とも一致している。
http://www.pugwashjapan.jp/y_t.html
この映画では、観客が「マンドレーク大佐」という普通の(平凡な)人間の視点を通して、周りに展開する異常事態とチョッと変わった人間模様が描かれる。人間は誰でも「自分は正常で、周りの人間が変わっているのだ」と信じているものである。
皆それぞれに、合理的に真剣に行動するのであるが、一歩離れて眺めると、変わっているのである。爆撃機機長のコング少佐は、部下思いで責任感の強い男であるが故に、ミサイルにまたがって殉職する。大統領は、あくまでも冷静に悲劇を回避しようと努力する。
ストレンジラブ博士は、限られた地下空間に人類を収容するには、男1:女10にすべきだと狂気の?熱弁をふるう。緊急事態では人間は利己的だし、それに合理的な理屈がつけられたりするのである。
先日、東京で(社)日本工学アカデミーの環境・エネルギー研究会に出席する機会があった。石油ピークにいかに対応するかが議論されていて、節約を説く人、技術革新に賭ける人、学会、業界、政治家を交え、様々な人間模様が展開されていた。日本は石油がストップしても、最大4000万人収容できるそうである。
http://www.peakoil.net/uhdsg/Default.htm
石油が減耗すれば、現代文明は危機に陥る。大統領選挙をスタートしたヒラリークリントンもエネルギー問題に触れているが将来、この映画と似た光景が展開される可能性は高いと思う。
http://www.hillaryclinton.com/feature/video/
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