ギリシア・ローマ美術館の「哲学カフェ」での、京大経営管理専門職大学院の日置弘一郎教授の話は、興味深いものであった。
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~hioki/
http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/20061205.html
日置教授には「市場(いちば)の逆襲」という著書があるが、「市場」という視点で考えると、産業革命も情報革命も統一的に理解できる、という話である。
産業革命というと、蒸気機関により大量生産が可能となり、大量消費社会が到来し、それに伴って、マーケティングとか、広報宣伝とかが発展したと考えられている。
しかし、実際に工場に動力が入って、大量生産が可能になったのは、T型フォードなど20世紀に入ってからであり、それまでは鉄道など、物流の発展が主であった。
物流が発達すると、従来無かった「新しい商品」が市場に並ぶようになり、人々は「豊かさ」を実感する。ダイエーの中内氏も「豊かさとは選択の幅だ」と言っておられたと思う。
で、情報革命とか、デジタル革命とかも、詰まるところ、選択肢の拡大を目指しているのである。情報化に伴って、新たに市場に並ぶ商品は、ビデオであったり、会社であったり、結婚相手であったり、思想であったりする訳である。
「市場」をネットに載せる事により、機会均等や新規参入が徹底され、出会いのチャンスが拡大し、広い選択肢から合理的な組み合わせが実現される。 また人々は市場で知識を共有し、豊かさや社会的一体感が醸成される。
これについては以前、「ユビキタストレーディング」というコンセプトで考えた事があるが、日置教授の話で納得がいった。
http://www.mankai.biz/archives/2005/12/post_191.html
http://education.ddo.jp/etf/ubiquitous.files/frame.htm#slide0120.htm