2007年03月19日

現場の感覚、本店の感覚

連日のように電力会社の幹部が頭を下げる映像が放映される。本来、エネルギー供給は、国防、食料と並んで、国が責任を持つべき分野である。

昔、本店の配電部にいた頃、工事会社の幹部がずらっと配電部長の前に並んで、「申し訳ありませんでした」と頭を下げる事があった。人身災害のあった場合である。

電力会社のベースは「建設業」であるので、かなり頻繁に災害が発生する。その度に工事会社が頭を下げるのであるが、彼らは本来、電力がやるべき仕事を請け負う事で、身代わりとなって命をおとした訳であるから、頭を下げる方向が違うのではないか? というのが新入社員の素朴な疑問であった。

で、先輩に聞くと、工事会社は「絶対安全に仕事をすすめる」という契約で当社から仕事を請け負っているのであるから、これで良いのだ、という話であった。死亡した作業員は「ルールを守らなかった」という事になる場合が多い。

電力会社が苦労している割に、世間の同情を得られないのは、組織の透明性が低いからである。誰が本当の責任者なのか、外部からはよく見えない。現場レベルからの情報発信を強化する方が、社長が頭を下げるよりも、余程効果があると思う。

業務分野が広すぎるのであれば、部門毎に会社を分割する事も考えるべきである。現場のトップは、パイロットや船長同様、絶対的な権限と責任を持つべきであり、本店や役所に気兼ねしてトラブルを隠蔽するようでは、社会的信頼は得られないからである。

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オプションの愉しみ

個人投資家の究極のトレード対象というと、オプションではないかと思う。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%8F%96%E5%BC%95

オプションを発明したのは、古代ギリシアの哲学者タレスだと言われている。紀元前6世紀の頃である。哲学に熱中する余り、貧乏であったタレスは世間の嘲笑を浴びていた。そこで天文学からオリーブの豊作を予測し、「圧搾機を使う権利」を買い占めて一儲けしたのが、オプションの始まりである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%82%B9

タレスは最初の哲学者とされており、究極の物質は何か?最初に考えた人間である。即ち現在の素粒子論などに通じる科学者の元祖である。彼は、「万物の根元は水である」という説を唱えた。「汝自らを知れ」というデルファイの神殿に刻まれていた言葉も彼の言葉という説もある。
http://www6.plala.or.jp/swansong/2/001020ver2.html
http://subsite.icu.ac.jp/people/yoshino/essaywater14.html

科学技術の将来予測に用いられる手法に、「デルファイ調査」があるが、未来を予測して現在の意志決定を行う、という人類の営みにタレスは深く関与している訳である。また20世紀の金融工学は、オプション価格決定法を巡って展開された。
http://sci-tech.jugem.jp/?day=20060520
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu11/siryo/05020401/005.pdf

ベンチャー企業のストックオプションとか、個別株を対象にしたワラントなどもオプションであるが、メインは大証の日経平均株価に対するオプション取引である。タレスの影響か、オプションのリスク評価には、4つのギリシア文字が使われる。
http://www2.goldmansachs.com/japan/ewarrant/index.html
http://www.ose.or.jp/futures/ind_da.html
http://www.tse.or.jp/beginner/option/cd-rom.html

オプションを使うと、比較的少額で、マーケットニュートラルなポジションを作る事が可能である。その場合、ポジション評価額は、相場の状況(インプライド・ボラティリティー)で上下する。前回紹介した、「現状把握型」のトレードが可能となる訳である。
http://www.option-dojo.com/kn/225_latest.html
http://blog.livedoor.jp/actok/

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