2007年03月07日

[ タイトル:ソリトン通信]
[ 著者:下浦一宏 ]

ロスカットの数理

ロスカットは負けを認める事であるので、相場でも人生でも難しい。ただ有限の資金や時間を考えた場合、必須ではある。

資金が無限にあるのであれば、ロスカットは不要である。ジェイコム騒動で明らかになったように、証券会社はIPO株の無限空売りが可能であり、過熱した相場を適正水準まで売っておけば負ける事は無いと思われる。資金が有限の場合は、ロスカットが必須となる。ロスカットの水準であるが、以下のように考えると多少、科学的になると思う。

株式や為替の変動は、一見ランダムに見えるが、実際は幾つかの変動周期の変動が合成されたものと考えられる。5分足、日足、週足等で、ボリンジャーバンドを描くと、それぞれの「時間」に対応して「変動分布」が定義できる。

「多時間理論」と勝手に名付けているが、価格変動を引き起こしている主体が「時間軸」によって、幾つかに分類できる訳である。自分がトレードに使っている「変動分布」の境界を越えた時点でロスカットすれば良い。

今回の世界同時株安は、円高の進行とも併せて、凄まじいものがあるが、日経平均を週足で見ると、+2σから±0(26週線)まで落ちていて、週足レベルの変動であると予測できる。また今後15000円程度まで行く可能性がある事が判る。

2006年1月のライブドアショックの時は、日足レベルの変動であったので、今回はより大きな変動が生じている訳である。為替も現状では、ここ2年間続いている円安トレンドの想定内にあるが、現水準を越えると、円高トレンドに変わった事になる。

勝率を上げ、ロスカットを減らすには、裁定取引(鞘取り)や、オプションなどを使った「マーケットニュートラル」な手法が有効であると思う。
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Posted by shimoura at 2007年03月07日 01:40 | トラックバック
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