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◇コラムバックナンバー【週刊☆ビジマ】vol.62 いつも世間を騒がす、植木さんのノウハウ
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『ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!』
(週刊☆ビジマ)
eビジネス,マーケティング,経営戦略を考えるためのヒント
http://www.tokeidai.net/works/ 2003/10/29発行 No.062
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☆『事業の神は細部に宿る〜アスクルをぶっ壊すと叫ぶベンチャー奮闘記』
第11回 塗装だけでもニュース
(株)カスタネット代表取締役社長 植木 力
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(株)カスタネットの植木です。
“ドラえもん”の四次元ポケットを模範にして、カスタネットの四次元
ポケットをめざしています。
▼ 何でもニュース
笑われるかもしれませんが、私はアニメが好きで、その中でも・・。
他人とは違う視線で推理する“コナン”そして、四次元ポケットを持っている
“ドラえもん”です。TVを見ていると原作者に感動しますね〜。
皆さん! ドラえもんの四次元ポケット素晴らしいと思いませんか?
必要な時に必要な物が何でも出て来る不思議なポケットです。
ニュースも同じで、ポケットの中でニュースが生まれ、それを成長させて、
ここ一番のタイミングで発表することにより、世間を驚かしたり夢を与えたり
出来るのです。
10月21日に“黄色と黒色のカスタネット販売”をプレス発表しました。
通常のカスタネットは赤色と青色ですが、それを黄色と黒色に塗装しただけ
のカスタネットです。
そんな事がニュースになるの?
▼ 答えをニュースリリースの中から探して下さい。
原文のまま掲載致します。
> オフィス用品販売の株式会社カスタネット(本社:京都市南区/社長:植木
> 力)は、黄色と黒色に塗装した楽器のカスタネットを販売開始致します。
>
> 当社の社名は、カスタマーとネットワークで事業を広げ、楽器のカスタネット
> の様に打てば響く会社にしたい想いからつけ、粗品としてカスタネット(赤色、
> 青色)を配布していた所、購入を希望される方が多く、阪神タイガースの快進
> 撃から黄色と黒色のカスタネットを思いつきました。
>
> カスタネットは、昔し懐かしさからオフィス内で会話が弾む、きっかけ商品
> (癒し商品)になると思います。
>
> カスタネットの製作は、カンボジアの小学校に中古文房具を寄贈する活動での
> パイプを生かしてカンボジアで行い、収益の一部は、当社が行っているカンボ
> ジアのトレア小学校建設資金にも充当致します。
> 又、10月23日に開催される『異業種京都まつり』のブースにて商品展示致
> します。
どう思われましたか?
短い文面の中にニュースリリースについてのノウハウが隠れています。
▼ 文面を区分けすると
(1) カスタネットの色について
(2) カンボジアの社会貢献との関連性
(3) 異業種京都まつりに出展
塗装色だけではニュースになりません。しかし、他の情報と複合さすことに
よって立派なニュースとして生まれるのです。
* カンボジアの社会貢献との複合がポイントです。
勿論、発表するタイミングはもの凄く重要です。
* 9月にカンボジア学校建設活動が新聞各紙に大きく報道された、その余韻
が残る、早くもなく、遅くもないタイミングです。しかも異業種京都まつりの前日
掲載を狙っての発表でした。
▼京都新聞の記事(10月22日朝刊)を紹介します。
黒と黄色の「虎」カスタネット
文房具販売のカスタネット(京都市南区)は、黒と黄色の二色を使ったカスタネット
=写真を11日1日に発売する。社名にちなんだグッズで好調な阪神タ
イガースにちなんでトラを模したカスタネットにした。カンボジアで生産して
おり収益の一部は同社が現地で行っている小学校建設資金に充てる。
1個400円(税別)。同社のホームページでインターネット販売する。
【原文のまま】
▼ メディア戦略のノウハウを公開します。
ニュースリリースを書き始めたのが一年前からです。この短期間にノウハウが
身に付いたと言えば大げさかもしれませんが、皆さんにとって何かの参考に
なればと思い公開します。
(私がノウハウと思っている事なので、全て正しいとは言えません)
(1) 経済担当記者が忙しい月(週)は、発表しない。
(2) 月末、月初は発表しない。
(3) 月曜日と金曜日は、経済ニュースが多いので極力外す。
(4) 編集会議のタイミングにあわせる。
週刊京都経済新聞の発行は月曜日、その編集会議が木曜日頃に行っている
ので、水曜日までに発表する。
つまり、経済ニュースが少ない月(新聞を見ていればわかります)の中旬で、
『火曜日か水曜日』です。
(5) イベントのタイミングに合わす
今回の様に、異業種京都まつりの前々日にすれば、イベント会場で新聞記事
を活用でき、イベント事務局担当からも喜んで頂けます。
新聞に掲載されなくても、担当の方にはニュースリリースのことを伝えます。
(6) 長期計画(年間)を作成し、あわてて発表せず、その時を待ちます。
今現在、予備軍なども入れて、10以上のニュースがポケットの中で成長をし
ています。
(7) 同じ様なニュースはさける。
当社の場合、社会貢献のニュースの次は、本業のニュース、そして社会貢献と
交互に発表する様に意識しています。
(8) 過去の複数ニュースを複合させれば、新しいニュースになることがあります。
カンボジアのニュース。3ヵ月のインターンシップ制度。これを複合させれば、
就業体験の学生がカスタネットの社会貢献活動に協力・・となります。
(9) プレス発表当日の心構えとしては、時間厳守です。
(10) 新聞に掲載されるかの確認を記者にしない。
*ニュースはトランプゲームで言えば、ジョーカーです。チャンスは1回しか
ありません!
まだまだ続きますが、この程度で・・。
▼ 一番大切なノウハウ
色々と書き上げましたが、一番大切なノウハウがあります。
『新聞記者さんも人間です。心に何かを伝える必要があります!』
如何にして、このニュースの事、この会社の事、この経営者の事を成功させて
あげたいと思って頂く何かです!
それは、企業にとって永遠の課題と思います。
実は、ノウハウって有る様で無いのです。それが、メディア戦略と思います。
■ プロフィール
植木 力(うえき ちから)
株式会社カスタネット 代表取締役社長
京都市南区東九条南石田町5 京阪バス十条ビル1F
TEL(075)681−9100
FAX(075)693−4625
京都府宮津市出身。
京都府立峰山高校を卒業後、航空自衛隊に入隊。
大日本スクリーン製造(株)では開発管理課長など管理系の仕事に従事する。
社内ベンチャー制度の第一号にて2001年2月3日創業
私の夢:2005年3月24日 妻の誕生日に本を出版する。
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mailto:ueki@castanet.co.jp
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『ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!』
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発行部数: 728部(2003年10月29日現在)
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【編集後記】
◆季節柄、いろんな会社の人事の人に会うことが多いのですが、必ずしている質
問があります。「イノベーションを生み出す仕組みはなんですか?」GEの田中さ
んは、「文化」だというんです。
◆積極的な変化の追求。これはGEの伝統のひとつ。変化を求めないものは、GEの
社員ではない、という風潮があるのだとか。改善案を出したときに、否定されな
い、評価される。いやむしろ、改善案も出せない社員はまじめに働いていないと
評価を落としてしまう。
◆これはGEの大切にするバリューである。パフォーマンス(能力)は教育で改善
できるが、価値観はあとから直るものではない。そういう意味で、文化とは合う
か合わないかだ、と。
◆「イノベーションを生み出す」のが文化だとすれば、もし一度イノベーション
への精神が会社から失われたら、取り戻すのは難しい。ちょっと絶望的な気分に
なる。GEの変化を求める文化は、ジャック・ウェルチによって確立されたが、確
実なものとなるまでにやはり、相当な時間がかかった。
◆もうひとつ面白いことを聞いた。GEのジャック・ウェルチからジェフ・イメル
トに変わって、GEの文化に一つ新しい要素が加わった。顧客主義である。「私た
ちの成功は、お客さまの成功によって測られます」。ジェフ・イメルトが営業畑
出身であることから来ている。
◆この顧客主義が徹底している。ACFCという仕組みができた。具体的には、
GEの社員がお客さんのところへいき、シックスシグマなどの手法によって業務改
善を行うというもの。顧客が利益を上げられるようになれば、GEも潤う。このA
CFCは無料で提供している。
◆ACFCとは、at the customer for the customer=お客さまのもとでお客さ
まのために、という意味の言葉の頭文字をとったもの。その言葉どおり、顧客の
もとにGEが入り込む。
◆って、GEの宣伝のようになってしまいましたが、要はイノベーションは文化に
負うところが大きい。そしてその文化は、トップマネジメントのコミットメント
なしではつくられない、ということなんです。(コヤマン)
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